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音楽にしろ小説にしろ漫画にしろ、最終的に辿り着くものは対話である、呼吸である、息づかいであると思うけれど、ならば東京荒野第7号に掲載させてもらった森下くるみさんの中国回遊録は完璧だった。言葉の通じない中国で、見ず知らずのおっさんとホテルに行き、そこでやる気満々のおっさんを交わすべく飛び出した森下さんの中国語。「お腹が空いていますか?」や、「わたしには弟が一人います」等の日常会話は意思疎通の尊さを完璧に表している。なんなら俺は泣けてくる。話せる人がいることがどれだけ嬉しいことかと、文面とはまったく関係ないところでメンヘラ気味に潤ってくる。いい歌を聞くと手首を切ってしまうという人と俺は会ったことがある。言葉というのは個と個を繋ぐ橋なんですなあ。